2012年05月19日

チキンカツ南蛮風


チキンカツ南蛮風

5月に入って疲れが出たのか、家族が順々に病気になった。
長女は帯状疱疹と風邪、続いて次男が39度以上の高熱。合い間に長男が風邪をひきかけた。
最後は親が疲労を溜めていたようで、いくら寝ても疲労が取れない。一体何時間寝られるのかギネスに挑戦してみたいほど寝てしまった。
ダウン一歩手前の危機的状況。
気が付くと既に時計は16時を回っとるジャマイカ。

そういうことなので極簡単(世間では手抜きと言うらしい)に夕食を作ることにした。
冷凍庫に揚げるだけになっているチキンカツ。
野菜庫には「そろそろ使ってくれ」とブロッコリが。
これで献立はOKね。
サラダ菜は自家製のリーフレタスとカールドパセリにクレソン。多少は豪華に見えるだろ。
自家栽培の強みだな。

しかし揚げて終わりではさすがに面白味もないだろう。
何しろ「油で揚げて終わりです」では記事にならんではないか。
ということで、ソースだけは南蛮ソースを拵えてみた。
家族にも美味しいとお墨付きを貰った甘酢ダレだ。
どうだ、美味そうだろ?
写真は長女が撮影した。美術部のお手並み拝見しようではないか。

じゃ、作り方いくぞ。


南蛮ソース材料
<甘酢ダレ>

砂糖…大さじ4
醤油…大さじ3
酢…大さじ2

<タルタルソース>
ゆで卵…2個
タマネギ…1/2個
マヨネーズ…大さじ5
塩コショウ…適宜
練り辛子…お好みで
ドライパセリ…適宜

ゆで卵は言うまでもなく硬茹でにする。どうせ微塵切りにするので、黄身の位置などお構いなしで結構。
冷蔵庫で保存してある玉子を使うときは常温に戻して茹でると、殻が割れずに茹でられるぞ、覚えておけ。

卵を茹でている間に、タマネギの微塵切りを用意。
できたら材料が全て入る小鉢にでも入れておけ。
ゆで卵ができたら水に放って荒熱を取り、荒微塵にしてタマネギと合わせる。
当然だが殻は剥くように。カルシウムはタップリだが非常に残念なタルタルソースができあがるぞ。
因みに親鳥がカルシウム不足になると、産んだ卵を突くことが見受けられる。
子どもからカルシウムを摂取しているわけだが、鳥の世界も世知辛いものだ。
オレもカルシウム不足を感じたときは子どもを突いてみよう。

タルタルソースは全ての調味料を入れて混ぜれば完成。

甘酢は材料を小鍋に入れて一煮立ちさせて完成だ。極めて簡単である。
以前は酢を醤油と同じ比率で作っていたのだが、どうも酢が強過ぎる感じがしたので減らしてみた。
4:3:2がベストバランスという結果になった。九州人の好みは甘目だから関東以北の人には甘すぎるかもな。
このソースを165℃で揚げたチキンカツに掛け、各自タルタルソースを掛けて食べる。

大事なのは「手抜き料理」であることを悟られないよう、オーバーにソースの味などを質問し、決して「チキンは揚げただけ」などという考えを持たせないことがこの手の料理では肝心である。

チキン南蛮という料理が宮崎県発祥の料理、というのは近年よく知られるようになった。
そのルーツは「洋食屋ロンドン」で賄い料理として提供されていたものだそうだ。現在のようなタルタルソースを掛けたスタイルは「ロンドン」や「ロンドン」で修行した後藤直氏が開業した「直ちゃん」では見られず、ずっと後になってやはり「ロンドン」で修行した甲斐義光氏が開業した「おぐら」で初めて採用された。
それまでのチキン南蛮は衣を付けて揚げた鶏肉を甘酢に潜らせた料理で、そのスタイルが南蛮漬けを思わせるところからネーミングされたという。
「おぐら」は現在4店舗だが、ピーク時には20店舗もあり、それがタルタルソースのチキン南蛮定着に大きく影響を与えた。

今回はチキンカツでお茶を濁したが、鶏から作るときは以下の要領で作ろう。

使用するのは鶏胸肉。これを下拵えするぞ。
まず皮を外し、脂肪の塊があったら取り除く。
ココからが肝心だ。
厚さを半分にするように肉を切り分ける。
まな板の上にラップで鶏肉をサンドイッチにして擂粉木で厚さが均一になるように肉を叩く。大体でいいぞ。
そしたら塩コショウして小麦粉を付けて余分な粉を叩いたら溶き卵に潜らせ、160℃の油でじっくり揚げる。
揚げて熱い内に甘酢に漬けて、味を染み込ませたら食べやすい大きさに切る。
一番安い胸肉を更に開いて使うので低予算で作れ、しかも味が濃いのでご飯とも合うし、腐り難いので弁当のおかずにも使える。
思っているより簡単にできるぞ。




同じカテゴリー(おいちーよ♪)の記事画像
ぜんざいを作ってみた
土用なので格安に鰻を食べてみた
毒を食らう春の味
ジューシーな鶏胸肉ソテー
寿司に挑戦
家庭で作る究極の麻婆豆腐
同じカテゴリー(おいちーよ♪)の記事
 ぜんざいを作ってみた (2013-01-06 07:08)
 土用なので格安に鰻を食べてみた (2012-07-30 13:26)
 毒を食らう春の味 (2012-05-20 14:14)
 ジューシーな鶏胸肉ソテー (2012-05-13 12:38)
 寿司に挑戦 (2012-04-22 13:21)
 家庭で作る究極の麻婆豆腐 (2012-04-20 13:41)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。