2013年01月15日
冬休みの課題
冬休みも終わって早1週間が過ぎた。
冬休みの宿題は順調に終わって提出できただろうか?
我が家も毎年のことながら、最終日に向けてスパートが掛かる。長男は早目に課題が終わり、提出期限が長いものが少し残るくらい。長女は最初からコツコツやっていたので2日前には見通しが立っていた。問題は次男で毎度の事ながらダラダラ生活が長かったせいで大量に宿題が残っている。
それを怒ったり宥めたりしてさせようとする。半分、やけくそ気味な次男はエンジンが掛からない。
これが毎年の長期休み最後の風景だ。
そんなとき長女が「あ~」と声を上げた。
「家庭科の課題を忘れてたー!」
どうやら課題一覧に載ってなかったので失念していたらしい。どんな課題かというと「家のデザインをしなさい」という時間の掛かるものだった。
どれどれ、とプリントを見ると家族構成は老人夫婦+夫婦+子供1人。その他に条件はない。ただし、畳の大きさの指定があって『0.65センチ×1.3センチ』となっている。
何と中途半端な。計算すると1/140のスケールになる。どうしてこんな寸法にしたんだかw
まずは、どういうプランにするか検討する。
「やっぱり吹き抜けがあると良いよね」
女性にとって吹き抜けは憧れらしい。いの一番に「吹き抜け」と来たもんだ。
先生は平屋でも良い、としたらしいが、平屋で建てられるほどの敷地は中々に贅沢だ。多分、階段の計算ができないと考えてのことだろうが、常識的な2階建てとした。階高は計算しやすいよう3000mm。
そんでもってラフスケッチから。
CADで6.5mmの方眼を書いてやり、何枚かプリントアウトして書き込んでいく。どこが何の部屋とか階段とかごく簡単に書いていくのだ。それを見て
「祖父母夫婦の部屋からトイレが遠いね。お年寄りはトイレが近い方が良いよ」とか「家事動線がちょっと長いね。水周りをもっと集中させよう」などと修正を入れていく。
最初、自動車のサイズがどれくらいか?というと長女は怪訝な顔をした。
「どうして最初に自動車なのよ。家を設計するんでしょ。第一、3台も停めるって」
「今は夫婦で1台ずつ持つのが普通だし、もしお爺ちゃんもクルマを持つなら最低3台の駐車スペースがいるよ。それに敷地が狭くてビルドインガレージにしなきゃならない場合、1階の構造は自動車の駐車寸法に決定されてしまう。だから自動車のサイズ+乗車の寸法を割り出さなきゃ設計できないよ」
これを聞いて長女はなるほど、という顔をした。
ある程度ラフができたら、実際にCADで書いてみて、家具なんかも配置してみる。
すると最初はパティオを取っていたのだけど、それじゃ全体的に部屋が小さいってわかった。
「もうちょっとトイレの全長は短くて良いな。ドアがぶつかりそうだよ」
「エアコンはどういう配置?室外機の置き場所がないよ」
こういった細かい注文が具体的に出て来る。
ここに柱を入れなさい的な指摘は、建築を学んだオレの視点だけど、部屋割りのデザインは専門家非専門家に関係なく共通したものだと思う。
結果的には、結構纏まりのある、このまま建てられそうな家になったw
最後に清書して終わりなんだけど、長女が鉛筆で思いっきりギュっと書き込むんで
「おい壁厚はどうするんだ?」
と聞いたら「壁は単に線で、窓の部分だけ四角に書きなさいって」
「へっ?」
この課題は、どうやら本物の設計図のように書かれると先生自身がわからないから、先生のルールが施されていたらしい。
でも一言いいたい。
先生それは逆だよ!
Posted by *clear* at 13:02│Comments(0)
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