2011年10月17日

カップ麺って贅沢じゃねの件


セロリを一袋150円で買った。
これを一回で使ってしまえば高い買い物だけど、野菜なんて一回の料理で使い切ることなんて、まずない。
初日にポトフ(少し豪華すぎた)、翌日は中華スープになり、翌々日の昼にケチャップ蒸しになり、最後に筍と合わせてキンピラにした。
一回当たりは38円弱。これなら納得の材料費。
今年の夏は葉物野菜中心に価格が高くて、夏野菜の茄子がほとんど旬でありながら食べられなかった。
でも、肉や魚をふんだんに使うことを考えれば、やはり野菜中心の献立は食費削減の強い武器だ。
週末は料理当番を僕がするが、肉抜きの日があるので肉好きには堪えるだろうが、子供たちは嫌がらず食べてくれるし、寧ろ豆腐やこんにゃくが好きな長男は喜んでくれる。

先日、母と話した時、昔はもっと質素だった、という話になった。
タマには子供もラーメンくらい食べたいだろう、と一度ラーメンの出前を取った。
「そうしたら爺ちゃんから『お前は贅沢や』っち起こられてな」
祖父は質素な男だった。
食べ物は畑で採れる野菜中心で、それはそれは寺の食事のようだった。
脳卒中で半身不随の祖母と病気がちだった僕のことを考えてだったそうだけど、もう精進料理のオンパレード(笑)
ココまで僕が生きているのは、この当時の食事のお陰もあるかも知れない。
そんな風だったので、子供の頃、即席ラーメンなんて滅多に食べたことがなかった。タマに食べさせてくれるラーメンは特別な時だった。
いやいや、子供の頃、即席ラーメンは結構高かったんじゃないか?

日清チキンラーメン
1958年(昭和33年)8月25日発売 価格35円
大学卒初任給13,467円

2004年大学卒初任給(男性)203,537円

経済格差は約15.1倍
現在一袋100円程度なので2.86倍に値上がりしたのみ。
発売当時の35円という価格は結構高かったと思う。
道理で滅多に食卓にインスタントラーメンが出なかった訳だ。あとマルタイの棒ラーメンかチャルメララーメンと出前一丁なんかもあったが、それなりの値段だったようだ。

一度カップヌードルを食べたい、とせがんだら
「あんな高いものはダメ」
当時100円は確かに高かった。
ポテトチップスも怒られたな。

僕のイメージでは「ラーメン=高い」という感がある。
なぜ即席ラーメンのことを書いたか、というと、芸人が売れなかった下積み時代や経営者が苦しかった時代に「金がなくて即席ラーメンを侘しく食べた」などという話が出るからだ。
これには違和感を感じていた。
だって僕は即席ラーメン=高いなんだよ。
1つのラーメンを分け合って食べたとかの話なら分からなくもないけど、どうもマスコミ的なイメージは即席ラーメン=貧乏なんだろうな。
本当に金がなくて食えなきゃ、野菜を自分で料理するだろうし、野菜も買えなきゃ道端に生えてる食える植物を採ってでも食べると思うけどね。子供の頃は田んぼも多かったから、探せば食える雑草が必ず見つかったものだった。
だから「ラーメンなんか食える内はまだマシ」と突っ込んでしまう。
メシ炊いて味噌汁で十分だろ。味噌もなければ塩か醤油かけて食え。金がない時、そうしてたもの。

こう考えるのは僕だけだろうか、と思って検索してみると同じ考えの人が結構いた。

カップラーメン(うどん含)って、貧乏な人が食べるものなの?

カップ麺って贅沢だよね、と今朝二人で話したんだけど、時間がないときやとりあえず空腹を満たしたい時の武器ってことで完結した。
イベント当日の朝、ほとんど徹夜になっている我々の場合、確かに武器だわ。
「空腹じゃマズイからとりあえず食おう」と分け合って食べるカップ麺には確かに助けられてるな。

子供が勝手にカップ麺を食べるなんてことはおろか、マックすら行かないし、そもそも外食そのものをしないのは、質素だった家庭の影響かも知れない。
その分、手料理を振舞うんだけど、一緒に台所に立って作ることに意味があるんじゃないかな。そういう経験が将来役に立つのではないかと考えている。
食べるとは生きる上で基本だからね。




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