あたまのなかはお花畑

 

ブログで圧倒的に多いネタ。それは日記のカテゴリだろうな。

それ以外のネタとなるとかなり専門的な分野になるので書ける人は限られてくる。

で、日記のカテでも特に多いのは

 

〇〇に遊びに行った

どこそこで〇〇を食べた

〇〇を買った

 

なんてのが上位じゃなかろうか。

いや、実際ネタって自分も含めてこういうもんじゃない。

文章書いて写真入れて、ハイ一丁上がり！なんてな。

 

有名人なら話はわかるよ。

だってファンだったらさ、その人の日常とか知りたいし、知れば近付いた感じして満足できるかもな。

ところがさ、オレらは一般人なわけ。

そんな一般人の日常なんて興味あるワケねーだろ。

ハッキリ言ってそういう記事って読みたいか？

 

でもな、ブログなんか始めると大体自分の日常日記になっちゃうのが定石。

ネタに困ると子供のネタになるのも多いだろ？

 

ほ～ら、自分の書いた過去記事読んでみろ。

最低一回は書いてないか。

 

ブログに限らずネットとリアルで最も違うのって何だと思う。

それはな、自分の書いた情報を読んだ相手の顔が見えない、ということだ。

どこの誰が読んだのか特定することはかなり本気で調べないとわからない、という点なんだな。

自分の家族や子供のことを知らない誰かが知っている。

それって考えたら気持ち悪くないか？

 

今回にエントリは以前にネットで話題になったblogを紹介しようと思う。

これ数年前に話題になったんで読んだ人もいるかも知れない。

データは以下のリンク先にあるが、携帯からは多分読み難い（サブフレームからのアクセス）ので本文を引用した。

 

とあるかぞくがのこしたblog

 

記事の順番は父→母の順で、2016年からは娘ののブログが入っている。

文章の内容から判別は付くと思うけどね。

 

では以下引用

 

2004年11月25日

結婚してみました。

　とまぁまったくな私事で申し訳ないのですけれども、なんと本日、小生、入籍なんぞを敢行するに至りましたのでまぁほんとに申し訳ないのですけれども、一応皆様にご報告させていただく次第でございましてまったくもうほんとうにこういうことはなんだかこっぱずかしいのでできればしらんぷりさせていただきたかったのですけれども、まぁ、そこはそれ、人生の一大イヴェントには間違いがないので。いやもうほんとに申し訳ない。顔から火が出るのでおめでとー。とか云うなってんだそこの。

　まぁお相手、っつーか相方は皆さまもご存じの"K"なわけでありまして、まぁ、そう。そうですよ、皆様にさんざからかわれた幼なじみの馬鹿野郎ですよ。四歳の頃からの知り合いですよ。だから顔から火が出るからおめでとうメールとか送ってくんなってんだよそこの義男。おまえ、完全に面白がってるだろ。

　あ、それと、これまでもそうであったように、相方のBlogにはリンクを致しませんので。ていうか、同居を始めてから、お互いのBlogを観ることを止めております。なんせほら、四歳の頃からの知り合いなので、もう、お互いのことはほとんど知っちゃってるわけですよ。だからせめて幾ばくかの秘密を持っていたいな、と決めた次第でして。って、そんなこたぁ皆様にはどーでもいーことなんですけれどもね。

　いずれに致しましても、今後とも”K”ともどもよろしくお願いします。m(__)m

　

【追記】

　TOMOYOさん（先日はお世話様でした）をはじめ、コメントをいただきました皆様、ありがとうございました。トラックバックをくださった皆様もありがとうございます。なんだか今までにないものすごい量なので返信できませんが、感激しております。これが80万ヒットの効能という奴でしょうか。ほんとに嬉しいです。

　

Posted by POPPY75 at 22:35 | Comments(83) | TrackBack(27)

 

2004年11月25日

結婚。

もう　憶えていないかもしれないね。

　

わたしたち　ずっと一緒にいたのに。

わたしたち　ずっと違うところを　みているとおもってた。

　

いつだって　あなたは　わたしのそばにいたのに

いつだって　わたしは　あなたのそばにいたのに。

　

かなしいときには　なぐさめてくれた。

かなしいときには　なぐさめてあげた。

　

だって　おさななじみだから。

だって　竹馬の友だから。

　

でも　ちがったんだね。

　

いま　わたしは　あなたのまえにいる。

いま　あなたは　わたしのまえにいる。

　

あなたに　気づくまで　ずいぶん　遠回りしたけれど

やっぱり　ここだったんだね。

　

ずっと　一緒に　いようね。

　

　

いままでも　そうだったように。

　

　

　

これからも　これからも。

　

Posted by K-P's at 23:11 | Comments(141) | TrackBack(44)

 

2005年9月30日

産まれましたーっ！！！

　本日午前3時12分、漸く産まれてくれました！　女の子です！

　予定日を四日も過ぎちゃいましたけれど、おかげさまで母子ともに健康です！　ご心配くださった皆さん、本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

　

　で、さっそく写真を撮ったのですが、なにぶんケータイしか持ってなかったので、思いっきり変な写真になっちゃいました(^_^;)

　いったいこの子はこれからどんな人生を歩むんでしょう。

　ちなみに、まだ名前は決めていません。候補はたくさんあるんですけれども。

　

　あー、なんだか頭の中がしっちゃかめっちゃかでなんだかぜんぜんまとまらないです。ただただ嬉しくって。

　ではまた。

　

【追記】

　うわ…いつもの倍以上の書き込みとトラックバック。アクセス数もとんでもないことになってて…皆さん、お祝いの言葉、ありがとうございました。奥さんも幾分落ち着いたみたいで、ベッドの上でサブノート広げてぱたぱたと更新作業してるようです。病室でパソコンって使って良いのでしょうか？　産後の肥立ちに悪影響を及ぼしたりしないのでしょうか。あ、もちろん結婚当初の約束通り、奥さんのBlogは見てないです。

　

Posted by POPPY75 at 23:09 | Comments(385) | TrackBack(137)

 

2005年9月30日

出産。

やっと会えたね。

予定日を過ぎても　なかなか出てきてくれなかったけれど　きっと　あなたのお父さんに似て

引っ込み思案なんだろうね。

　

産まれたことを知らせるように　元気よく泣き出したあなたを見て

わたしは　このときのために生きてきたんだな　って　感じたよ。

　

ほんと　がんばったよね。

　

あなたのお父さんは　そう言ってわたしを褒めてくれたけれど

いちばんがんばったのは　あなただよね。

　

　

これから一緒に生きていこうね　みずきちゃん。

　

あっ　まだあなたのお父さんやお爺ちゃんやお婆ちゃんに

あなたの名前を　みずきにする　って　言ってなかったっけ。

　

ま　いっか　事後報告でも。

　

それに　ここを見てくれている　そして　みずきちゃんのことを

気にかけてくれていた　みんなに　いちばんにつたえたかったし。

　

　

よろしくね　みずきちゃん。

　

Posted by K-P's at 23:58 | Comments(491) | TrackBack(261)

 

2007年10月30日

海より深く反省。

　いただいたトラックバックやコメントを読む限り、どうやら奥さんのページで私の浮気について何か書かれたようですね。こちらの方はキチンと約束を守って、奥さんのblogは見ておりませんので…。

　先週、ここでも（はっきりではありませんが）それなりに、ていうか臭わず程度書いていましたので、やはり、大勢の方がお気づきになったようですね。

　私の言い分もそれなりにはありますが、やはり、悪いのは私です。いまは素直に反省しています。ついいましがた、奥さんとの間で、今回の件に関して、および将来に関する誓約書が取り交わされました。

　

　トラックバックやコメントでも、ずいぶんと手厳しいご意見を頂戴しました。すべてを貴重なものと受け止め、今後は自らを戒め、愛娘・みずきにとって佳き父となりますようがんばります。ありがとうございました。

Posted by POPPY75 at 00:09 | Comments(934) | TrackBack(287)

 

2007年10月30日

再生。

8月14日	旦那の携帯に見知らぬ番号が連続して着信しているのを発見。
8月15日	それとなく問い質してみるが、旦那、知らぬそぶり。
8月16日	明らかに浮気と判るメールが旦那の携帯に入っている。
8月17日	旦那、それは迷惑メールである。と、言い逃れ。
8月24日	旦那のワイシャツにわたしのものではない香水のにおい。
8月28日	また同じ香水。
8月31日	近所の花火大会で、わたしの高校時代の同級生に出会う。彼女から同じ香水のにおい。
9月4日	その彼女と旦那抜きで会食。彼女の携帯に旦那の番号。
9月11日	旦那、その彼女に送るつもりのメールをわたしに御送信。
9月12日	書き置きを残し、わたしとみずき、実家に帰る。
9月13日	旦那、会社を休んでわたしとみずきのところにやってきて、泣いてわびる。
9月14日	わたしが聞く耳を持たないので旦那、一旦帰宅。
9月15日	例の彼女から来電。二人で会食。わたし、終始無言。
9月16日	旦那からわたしの携帯に、二分ごとに着信。わたし、すべて無視。
9月21日	旦那、わたしの実家の玄関前で土下座。号泣する。わたし、無視。旦那、一晩中土下座で泣き続ける。
9月22日	旦那、早朝に救急車で運ばれる。
9月23日	わたしの両親から許してあげなさい。と、意見される。午後、見舞いに行く。
9月26日	旦那、退院。その足でわたしのところに来る最中、車にはねられる。再入院。
9月27日	なんだか馬鹿馬鹿しくなってくる。
9月30日	みずき、二歳の誕生日。旦那、幸いにも軽傷で午後退院。
10月1日	一日遅れでみずきのバースデーパーティー。一時休戦。
10月6日	わたし、実家から帰る。でも許したわけじゃない、と暫時家庭内別居を宣言。
10月11日	旦那の携帯にまた彼女から来電。わたし、見ぬふりをして泳がせておく。
10月12日	旦那、彼女とまた会う。彼女から旦那の携帯に深夜、メールが。
10月22日	わたしの名前が記入済みの離婚届を渡す。
10月26日	旦那、わたしの目の前で土下座をしてこれまでをわびる。救急車が来る前に許す。
10月28日	旦那、わたしとみずきの目の前で彼女に電話、関係の終わりを宣言。
10月30日	誓約書の作成。これまでのことを水に流す。

 

Posted by K-P's at 22:04 | Comments(2401) | TrackBack(1611)

 

2012年4月6日

入学式！

　お陰様で我が愛娘のみずきが、本日、駒の江市内の公立小学校に入学いたしました。

　ついこのあいだ産まれたばかりだと思っていたのにもうランドセル背負っちゃって…ほんと、月日の経つのは早いものです。ていうか、自分が小学校に入学したのも、昨日のことのように感じているくらいなのに（＾＾；）

　でもやっぱり、他の子供たちと一緒に並んで、ちんとお澄ましして写真を撮られたりしているのを見ると、得も言われぬ感慨があります。たくさん友達が出来ますように。と、真剣に祈ってしまいました。

　

　入学式当日の模様は、また後日、動画にてアップいたしますのでよろしければご笑覧ください。

　

　然しまぁ思い返すにこの数年、すっかり親ばかblogと化していましたが、この一ヶ月は自分で読み返しても特に酷いですね（笑）

　

【追記】

　いつものようにたくさんのコメント＆トラックバック、ありがとうございます。複数の方々から「みずきblogも見てみたい」とのご意見を賜っておりますが、これについては強制できるものではありませんので…当人が始めたいと言うまでお待ちいただければと思います。

　

Posted by POPPY75 at 14:21 | Comments(1480) | TrackBack(687)

 

2012年4月6日

入学。

ぴかぴかのランドセル。

ぴかぴかの笑顔。

ぴかぴかのみずきちゃん。

満開の桜の木の下で　ちょっと緊張しながら　写真に収まる。

桜の花びらも　今年はなんだかちがって見える。

　

あっ　もう同級生の女の子とお話ししてる。

　

みずきだけの世界が　少しずつ　少しずつ

できあがってゆく。

　

ゆっくりでいいから　友達たくさんつくってね。

　

それが　おかあさんの　ねがい。

　

　

いつか　あなたがこのblogを見るときのために

言っておくね。

　

”わたしは　あなたの　おかあさんになれて　ほんとうにしあわせ。”

　

Posted by K-P's at 14:14 | Comments(3186) | TrackBack(1981)

 

　2016年7月16日

ついに…

　本日午後３時40分、ついに、みずきblogが開始されました。一昨日の更新に書いた「面白いことが起きそうです」とは、このことでした。察しの良い方々はお気づきになっていたようですね。

　十日の日曜日の朝、みずきのほうからblogを始めてみたいと言ってきました。これまで、そうした素振りすら見せなかったので、少し唐突な感じがしましたが…。

　動機についてははっきりとは言いませんでしたが、どうやら、同級生の中でblogをやっている子がいるらしく、自分も。ということみたいですね。さすがは21世紀産まれ、進んでますなぁ。まだ小学５年生なのに、という考え方は捨てなくちゃいけませんね。

　まぁ、理由はどうあれ、私や妻と共通の趣味を子供が始めたというのは大変に嬉しいことです。近頃は昔で言うギャルファッションを着用することも多くなって、なんだか大人への階段を大いに登り始めたようで少し寂しかったのですが、まだもう少しは親と一緒に行動してくれそうです。

　基本的には我々夫婦がそうであるように、お互いのblogへのリンクやトラックバックは厳禁としています。とはいえまだblog初心者のみずきです。十年前と比較して、ずいぶん安全になったとはいえネット上でのトラブルを未然に防ぐため、しばらくの間は、アップする内容お母さんが逐一チェックすることになりました。（もちろん、みずきは我々夫婦のblogは見ていません）因みに「お父さんもチェックするよ」と言ったら露骨にいやぁな顔をされました（寂し…）。

　とまぁ、いずれに致しましても、我が愛娘・みずきblogをよろしくお願いします。

　

【追記】

　URLアドレスの掲載を求めるコメントがかなりありますね。リンクやトラックバックを禁じている関係上、ここでそれを公開するわけにはいきませんが、検索サイトで「我々夫婦のblog＋みずき」をキーワードに検索していただければ、割と簡単に見つかります。優しく見守っていただければと思います。

　

【追記２】

　お陰様でみずきblog、大勢の皆様に閲覧をいただいているようですね。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございます。

　

Posted by POPPY75 at 21:57 | Comments(1914) | TrackBack(771)

 

2016年7月16日

共生。

そう。

おとうさんとおかあさんは　幼なじみだけれど

ほんとうの意味で出会ったのは　blogを通じてだった。

　

あなたも　よく聞いていたっけね。

”blogってなぁに？”って。

　

　

blogは鏡。

そこに映るのは　偽りのない自分。

　

blogは写真。

そこに写し出されるのは　客観的な自分。

　

blogは”眼”。

そこから見えるのは　ほんとうの姿。

　

blogは世界。

そこにあるのは　人と人とのつながり。

　

　

目に見えること。

音に聞こえること。

手に触れること。

それらは　とても大事。

　

でも　人のこころは　見ることも　聞くことも　触ることも出来ない。

　

そう　本当に大切なものは　形にならないもの。

　

　

　

だから　あなたの　おとうさんとおかあさんは　blogを続ける。

　

だって　見えないものが　見えてくるから。

聞こえないものが　聞こえてくるから。

触れないものに　降れることが出来るから。

形にならないものを　形に出来るから。

こころの動きを　”証”として　残すことが出来るから。

　

だからblogが　わたしたちには必要。

　

　

こころの旋律が　書き込まれてゆく。

　

　

あなたと　わたしと　おとうさんが　ここにいた。

　

あなたと　暮らしている感動。

それが　ここにはすべて　記録されている。

　

　

みずき。

　

あなたのこころ旋律を

感動の証を　記録していってほしい。

　

　

みずき。

　

blogをはじめてくれて　ありがとう。

　

　

Posted by K-P's at 21:45 | Comments(3927) | TrackBack(2004)

 

2016年7月16日

はじめまして。

えっと。

　

何から書けばいいのかな。

　

あ。

こんにちわ。みずきです。

　

これからここで、blogをやることになりました。

小学五年生です☆　１１歳です☆

　

同じクラスの”ゆーみ”がblogって楽しいよ、って言うので

始めました。

　

うーんと。いま、私の後ろではおかあさんがいて、私の書くことをチェックしています。。。

　

ちょっとウザい感じもするけど（あ、おかあさん怒った）、メールのつもりで書いちゃうとまずいって言うので、しばらくはおかあさんに見てもらうようになります。

　

上の写真は、上野動物園にいた猿です。子猿が遊具みたいなものにつかまってはゴロンって頭から落ちているのがなんか面白かったです。可愛くて。

　

いつかは、おかあさんみたいなきれいな文章や詩を書いてみたいです。絵文字使えないのかなココ。

　

P.S

わー！　たくさんのコメント！　超カンゲキです！　まだトラックバックって意味わかんないけどありがとうございます！　カンシャカンシャ！

それと、私もお父さんとお母さんのblogは見ていません。お母さんがそのほうが良いんだって言うので。とりあえず言うこと聞いとこ。。。って感じで。

　

P.S-2

ゆーみから「アクセス数とかコメントとか多すぎ。くやしー」ってメールが来ました。ちょっとだけ優越感を感じる私は悪い子でしょーかvv。

　

　

Posted by MIZUKI at 19:25 | Comments(6213) | TrackBack(3627)

 

　2017年1月1日

明けましておめでとうございます。

　本年もまたよろしくお願いいたします。といっても、昨年最後の更新からまだ二十分しか経ってないんですが(^_^;)

　毎年のように元日はご挨拶のみにて失礼します。

　あ、そうでした。本日より、みずきblogがいよいよ母親の監視下から離れることとなりました。引き続きよろしくご愛顧してやってくださいませ。

　2017年が皆様にとって良い年となりますように！

　

【追記】

　みずきblogについて、皆様からご心配をされるコメントをいただいておりますが、我々夫婦がそうであるように、お互いのblogは閲覧しない決まりとなっておりますので、私たちからみずきに意見するつもりはありません。それに、私たちはリアルでは毎日顔を合わせております。会話もたくさんしておりますので、なにかおかしなことがあれば直ぐに判りますので、どうかご心配なさらないでください。お気遣いに感謝します。

　

Posted by POPPY75 at 22:07 | Comments(6714) | TrackBack(2812)

 

2017年1月1日

巣立。

もう　大丈夫だね。

もう　ひとりでも　ちゃんとやっていけるね。

　

母としては　ちょっと　心配だけれど

いつかは　ひとりで　やっていかなくちゃいけない。

　

あなたのこころが　今日　おとうさんとおかあさんの元から　巣立ってゆく。

　

本当の巣立には　まだ　間があるけれど

今日は　私たちにとって　かけがえのない一日になった。

　

Posted by K-P's at 11:10 | Comments(3612) | TrackBack(1704)

 

2017年1月1日

いじめられっ子

　やっと今日から好きなことが書ける。

　漸く私は母親の監視から逃れた。

　私はいじめられっ子だ。もちろん、父親や母親はそれを知らない。

　私がいじめられ始めたのは、まだ、幼稚園にも行かぬ頃。

　近所の同い年の男の子たち三人から、公園の砂場で突然悪口を言われた。

　何を云われたのか憶えてないが、とにかく怖かったのを憶えている。

　それからも、ずっといじめられてきた。

　幼稚園の最初の日も、いきなり鞄を盗まれた。

　ようやく幼稚園を卒園して、これでいじめからも解放されると思ったが、甘かった。入学式の日からスカートをめくられ上履きに落書きされた。

　毎年、クラス替えがあるたびに、もういじめには遭いませんように、と祈ったが、駄目だった。

　先生には相談できない。仕返しのことを考えるととても怖くて。

　父親や母親にはもっと相談できない。わたしへの期待を裏切るような気がして、いじめられていますなんてとても口に出せない。

　小学校もあと一年我慢すれば終わる。六年生を残すのみ。だからわたしはいま、猛勉強をしている。

　中学は私立の、ずーっと遠くにある学校に通いたいと思っている。

　わたしのことを知っている人がいないところへ通いたい。

　父親や母親はわたしの本心を知らずに、わたしが熱心に勉強するのを喜んでみている。

　もう少しの辛抱だ。中学生になるまでの辛抱。

　

Posted by Mizuki at 07:05 | Comments(7213) | TrackBack(1257)

 

2019年4月5日

入学式。

　本日、愛娘のみずきが中学に入学を致しました。二年ほど前から、みずきはこの学校に入学すべく受験勉強を、それはそれは見ているこちらが心配になるくらいの勢いでがんばっておりました。その甲斐あって見事合格、本日からいよいよ制服姿での登校と相成りました。

　幼稚園の時や小学校に入学したときも大変な感慨を抱きましたが、みずきの頑張りを目の当たりにしてきた為でしょうか、今日の入学式はこれまで以上の感動があります。

　電車で一時間以上の通学となるため、多少心配もありますが、かわいい子には旅をさせよ、の精神で行きたいと思っています。

　これまで同様、入学式の模様を収録したムービーや写真を公開しようと思ったのですが、みずきからやめて、と言われましたので、今回はナシということになりました。ご了承ください。

　

　相変わらず、みずきのblogを見て、我々の教育のあり方に難癖をつけてくる方々がいますが、何度も申し上げておりますように、私たちは大変良好な親子関係を保っております。勿論、みずきとて中学生ともなれば親には言いづらいことも出来てくるでしょう。それをはき出すためのblog、という側面もみずきのblogにはあるのです。私と私の妻はみずきを信頼しています。その信頼は、毎日顔を合わせ、出来るだけたくさんの会話を交わすことで作り上げられたものです。ご安心ください、みずきは毎日、私たちに明るく接しています。いじめられている素振りなどありません。

　

【訃報】

　本blog立ち上げの頃から（二十年以上にもなってたんですね…）お世話になっていたTOMOYOさんが昨日深夜、お亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈り致します。

　

【追記】

　お陰様で十億アクセスを達成しました。これもひとえに皆様のおかげです。これからもよろしくお願いします。

　

Posted by POPPY75 at 21:00 | Comments(9468) | TrackBack(1212)

 

2019年4月5日

入学。

もう　大人だね。

いつのまにか　こんなに立派になっていたんだね。

　

いまから二年前。

あなたは　突然　私立の学校に行きたい　と言った。

　

それからのあなたは　人が変わったように猛勉強をした。

　

あまりの集中に　すこし　心配になったけれど

自分の意志に　忠実な　あなたのすがたに　感動した。

　

そして　今日。

　

満開の桜の木の下で　あなたは　最高の笑顔を見せた。

　

満開の桜の木の下で　わたしは　最高の涙を流した。

　

そのままでいい　そのままで。

いまのまま　まっすぐ　大人になってくれればいい。

　

みずき。

　

あなたの存在が　わたしと　わたしの主人のすべて。

　

Posted by K-P's at 17:39 | Comments(13662) | TrackBack(7704)

 

2019年4月5日

逃げられない。

　もう観念するしかないのだろう。

　中学生になれば、いままでのいじめられっ子の生活から解放されると思っていた。だから、その為に猛勉強をしていまの学校に入った。

　でも、それは甘かった。ここでも、私はいじめに遭う。

　入学式が終わった後、初めて教室に入ったら、黒板に大きくここのＵＲＬアドレスがかかれていた。わたしは、これからわたしにされるいじめを思って暗い気持ちになるのと同時に、これまでの疑問の答えを見つけた気がした。

　そうなのだ。私がいままでいじめられてきたのは、ブログのせいだったのだ。

　幼稚園の頃から不思議だった。みんな、わたしが挨拶をしないうちから、わたしのことをいろいろ知っている。はじめてあった同級生なのに、わたしの誕生日のことや、それ以後のことを事細かに知っている。それがいじめの材料になる。

　なんでみんなわたしのことをそんなに知っているの？　それとなく母親に尋ねたこともある。母親は「大きくなれば判るよ」と言うだけで何も教えてくれなかった。

　前の日に、我が家で起きたことを材料にしてわたしに罵詈雑言を浴びせる同級生の男の子。なんで知っているの？　いじめられたその悔しさ以前に不思議だった。

　

　わたしは母親からそう言われたように、このblogでは、個人が特定できるようなことは一切書いていない。

　ところが、母親や父親はわたしの行動や、我が家の出来事を事細かにアップしている。

　わたしは今日、禁を破って母親と父親のブログを見ました。卒倒するかと思った。わたしと家族しか知らないはずのことが、詳細に記載されている。ていうか、知らないこともたくさんかかれている。

　わたしの誕生はもちろん、幼少時の恥ずかしいエピソードなどが懇切丁寧にかかれていて、とくに初潮を迎えた日など、まるで、国民の祝日にでもなりそうな勢いでかかれている。卒倒するなという方が無理だ。

　もう止まらなくなったわたしは、更に遡って読み続けた。両親の結婚（入籍）の日はもちろん、二人がまだつきあっていた頃のブログなんて読んでいるだけで顔から火が出る。わたしが浴びせられた悪口雑言の中で、意味不明だったものの大半が、この時期の、わたしが産まれる以前に書かれたブログを材料にしていることも判った。なにしろ結婚前のブログでは、二人が競い合うようにして、アクセス数ほしさにこれまでの性体験をどんどん書きつづったりしていて、なんだか、両親への尊敬の思いがいっぺんに消えてしまった気がした。わたしが産まれた後も、浮気や離婚の危機を事細かに書いたりしている。これが同級生の親のブログだったら、わたしだってその子をからかいたくなるだろう。

　

　

　毎日、数万数十万という人々が、わたしたちの生活をのぞき見しているのだ。まるで、コンビニに立ち寄り雑誌を立ち読みするかのように、父親の過去の不倫を、母親の若い頃の性生活を、わたしの初恋の相手のことを、見ているのだ。

　そして、両親は、その関係を嬉々として継続している。

　

　わたしはこれからもいじめられ続けるのだろう。だけど、ここからは逃げられない。たとえ転校をしたところで、引っ越しをしたところで、わたしとわたしの家族をとてつもない数の人間が知ってしまっている。その人間は全国、いや、全世界に散在してわたしを待ちかまえている。げんに今朝、電車通学中にも、わたしに向かって笑いかける人がたくさんいた。みんな、わたしのことを知っているのだ。両親がかつて公開したわたしの写真や動画によって、わたしの容姿を知っているのだ。全世界の人たちが、わたしとわたしの両親について、本来知るはずのないことまで知っているのだ。

　

　そして、私がいじめられていることを、ブログを通じ、世界中の人が知っているのに、わたしのブログを見ていない両親だけが知らない。本当に知っていなければならない人たちなのに。

　

　信頼、っていったい何ですか。

　

　親子、っていったい何ですか。

　

　守るべきもの、っていったい何ですか。

　

　家族間の秘密が、世界中に漏れている。だが、その漏洩を目の前にいる家族は知らない。

　

　わたしはいったい何なんですか。

　

　なぜ、自分たちの生活を、ブログの材料になるか否か、でしか判断できなくなってしまったのですか。

　

　なぜ、わたしの命名を、家族に知らせるよりも先に、ブログで発表してしまったのですか。

　

　

　

　もう、どこへも逃げられない。

　

　

　たとえ、この世の外に逃げたところで、わたしの両親は、それすらもブログの材料にしてしまうだろう。そして、世界中に散在するわたしたちのブログを知る人たちが、悲しみのコメントやトラックバックを寄せるのだろう。

　

　

　もう、どこへも逃げられない。

　

　

Posted by Mizuki at 23:55 | Comments(27213) | TrackBack(11284)

 

引用ここまで

これは読めばわかるけど架空の話だ。ある意味ネットにおける個人情報の扱いについて皮膚感覚で恐さがわかる良いテキストだと思うな。
実際のサイトで読むともっと違った印象だぞ。
何しろ娘のブログが途中から毒々しい赤と黒で、タイトルも「いじめられっ子ブログ。」だもんな。
違った側面から検証するのは今回はしない。
それってこのテキストの本質とはかけ離れてしまうからだ。
要はネットで書くことは確かに個人の自由なんだが、その責任って果たして取れるんだろうか、ってことだ。
個人の裁量を超える場合だって多いんじゃないだろうか。
例えばアップした画像は保存できるし、コピーされて再アップされて、と無限に続くことがあるし、文章の内容だって保存可能。2ｃｈで曝されたら即死と思って良いな。
自分が書いた記事や画像を削除しても、ブログを閉鎖しても、誰かがデータを持っているかも知れない。
これは否定する人は少ないだろう。
そこで考えなきゃならないのは、記事としてどこまで個人情報を書けるのか、という事じゃないかな。
そこで思ったのは地域限定のコミュニティでの個人表現は限界があるんじゃないか、だ。
大手のブログに比較すればエリアブログなんて考えなくても住んでいる地域が特定できる。
土地勘のある人間ならもっと簡単だよな。
で、その中に悪意のある人間もいないわけじゃない。
こういうコミュニティでこそ、個人情報の扱いは慎重にすべし、と言えるんじゃないか。
今年、ちょっと子供のことも書こうかと思ったんだけど、コイツを思い出して検索すると元サイトが消えていてね。今、読み返してみると「やっぱ慎重に記事進めよう」って思った次第。