2012年10月05日

家庭崩壊の危機~SNSに見る愚行~


PCの事が連続しちゃってるのだが、まっ、こういうことが知りたい人もいるんだろうな、なんて思っている。
おそらくオレが書かなくてもGoogle先生で検索すればそれっぽいヤツがヒットするのだが、成功した事例というのは多く報告された方がいいのだよ。実証例ってヤツだな。
BlogにしてもTwitterにしてもFacebookにしてもだな、個人のソーシャルネットワークというのは個人的な発言なので、上手くいっただとか上手くいかなかったという数がユーザーの声であり統計的資料でもあるだろう。

オレ的に非常に疑問に思っているのが、ではWeb上のデータというのはどの程度資料としての恒久性があるのだろうか、という点だ。

コンピュータ絡みのコンテンツは、インターネットと親和性の高い内容なので非常に多くの記事がアップされている。
しかし、過去のサイトはどの程度残っているか考えたことはあるだろうか。
PC/AT互換機のオペレーティングシステムであるWindowsも、XPはまだ現役とあってそこそこ古い記事も残っている。だが、それ以前の(Meや2000以前)の記事となると、現在検索して読める当時の記事はかなり少ない。
Win95は非常に日本でもヒットして、それに比例して多くのネットユーザーを誕生させた。当時、ネットでWeb siteを構築するにはプロバイダからスペースを借りて、自分でHTMLを組んでアップロードしていた。ブログのような、専門知識がなくてもとりあえずネットで公開できるシステムはなかったのだ。
それらのコンテンツはどうなったか、というとプロバイダの乗り換えや、更新に意欲をなくしたなどの理由でサーバからデリートされている。

紙の媒体なら、保存されていることも多いのだが、ネット上のデータはこのようにいつ消えてなくなるかわらない。実際2000年以前に作られたサイトって本当に少なくなっている。
なのにネットに日記なんぞ公開する意味って何なのだろう。

ビジネスのため?
コミュニケーションのため?
自己満足のため?

SNSがビジネスに向くか向かないかの議論はは他の稿に譲るとして、個人的な記録のためであれば、昔ながらの日記帳や自分のPCに保存しておけばいいんじゃないの?
世間に公開することで「有用」と思える日記なんか、実際ほとんどありゃしない。

さて、先ほど「以前の記事は消えてなくなっている」と書いたばかりだが、個人的な意図とはよそに、ネットのコンテンツを収集している機関がある。我々が良く知るGoogleもそのひとつと考えていい。Googleは発足以来、ネット上のデータをすべてキャッシュしていると言われている。
またThe Internet Archiveのように、専門にWeb情報を保管する機関も存在する。この機関は1996年にアメリカのカリフォルニアに発足した団体で、Wayback machineというロボット型のクローラが巡回検索してデータを収集している。The Internet Archiveの場合、ネット上になくなっているデータも閲覧でき、時系列で比較できる点でGoogleと異なる。
2chで良く利用されるWeb魚拓は自動ではないが、消しても残るという点では同じ。

因みに、昔、運営していたサイトは完全ではないものの保存されていた。驚くことにCGIの過去ログなども保管されており、懐かしい反面、恥ずかしい部分もあり複雑だ。一方で、オレが作ったFLASHの部分は内部構造が読み取れないためか、トップページからのリンクを読み取れず、保存されていなかった。
著作保護の観点から、ムービーの中でムービーを動作させるスクリプトを組んでいたが、自動的に保存できないばかりか、肝心なswfファイルが欠落していた。
思惑は達成できたが、更新がやり難いという副作用もあったけどな(苦笑)

これらは、場合によっては個人の過去の過ちまでも保管してくれる。サイトを閉鎖して清算したと思っていても残っている可能性もあるのだ。
Web上から個人が消せる情報は全てではない。
まぁ、まずいことが起きたから消せばいい、ということにはならないってことだ。
インターネットに何かしら公開するということは、全世界に公開していることでもあるし、それなりの覚悟を持ちなさい、ということなのだな。

SNSとりわけFacebookには、プライバシに関する事柄を書く場合、更に注意が必要だと思われる。TwitterにはGPS情報を添えることで、世界のどの場所から発信されたかわかるようになっているし、携帯キャリアではGPSオンが多い。これを知らずに投稿する人は案外いる。自宅から投稿すれば「私はここに住んでいます」と訊かれてもいないのに世界に向けて発信しているようなものだ。
Facebookは本名でないと登録できない。このシステムは無意味に個人情報を世界に晒している。
オレがFacebookを嫌うのは、そういうリスクを背負ってまでする必要性を感じていないからだ。
大人のあなたがご自身のことを公開する行為は、表現の自由で判断も自己責任で行えばよいだろう。
だが、ここに子どものことを書くというのはブログ以上に慎重に行うべきだ。第一、子どもには「公開してもよい」という、それだけの成熟した判断能力は形成されていない。それでも行うのなら「親権の乱用」とも受け取れる。

以前はHDDが非常に高価なわりに容量が小さく、退会した会員の作ったサイトは保存されなかった。検索エンジンですら"404 Error"のページはキャッシュを削除していた。近年はその価格が著しく低下しペタどころか、エクサのサイズのHDDが普及するのも、そう遠い話ではないだろう。
そういう時代のWebは、以前より保管することが簡単になり、消したい記憶ですらWebで生き続けるようになる。
人は過去を「忘れること」によって、心のキズを癒したり、また前向きに生きられる特徴がある。人間にとって「忘却」とは優れた機能のひとつなのだ。
しかし、デジタルデータは永遠に誰かに保管されるリスクもお忘れなく。

ブログですら、危なっかしい「我が子LOVE」コンテンツの人は、Facebookでは公衆に晒すのはご自身のバカ面だけにすることをお勧めする。下手をすれば家族崩壊のリスクすらあるが、その種を蒔いているのは他ならぬ自分自身ということにならないように。

I can not believe it!
Kenji I pushing the button "likes" in their own entries.
He surely mentally deranged.



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Posted by *clear* at 08:58│Comments(0)日記
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