大震災から早2週間が過ぎました。震災の翌日、被害者がどれくらいだろうと話題になりました。不謹慎覚悟で「阪神淡路の倍か、あるいはそれ以上」と言いましたが、すでにそれに近い数字を示しています。
しかし、この数字にペットの数は含まれていません。
今回の被災でもペットも人間同様に被災しています。逆にペットを抱えて飛び出て助かったケースもあります。家族も同様のペットなら離れて暮らすのは苦痛でしょう。これまで一緒に暮らしていたペットも極限状態で飼い主から離れて暮らすのは多大な不安を感じるに相違ありません。
こうしたペットへの対応は避難所によって様々です。
ペット可の避難所。
ペット隔離の避難所。
ペット不可の避難所。
ペットに対する人々の反応も様々です。アレルギーや恐怖症によるストレスを感じる人。震災や余震によってペットもストレスを感じていて夜鳴きやケンカなどの行動によりストレスを感じる人など。
一方でペットによってコミュニケーションが生まれるだとか、癒しになってストレスが軽減されるなどのプラス面もあります。ハッキリ言ってどっちが出てくるのかは避難所次第でわかりません。
ペットの問題は新潟中越地震以降から注目されるようになりました。
ペットと言っても一概に犬、猫だけでなく鳥や魚類、爬虫類など多岐にわたるため中々単純ではありません。
しかし、避難所に動物を連れて行くのを躊躇って車内生活をしたために「エコノミークラス症候群」で亡くなった方がいたことは事実です。
東北地方太平洋沖地震 被災地応援ボード
http://ndn2001.com/ndn/animal-support/index.html
一部では、震災直後から『愛玩動物同伴避難所、愛玩動物同伴避難住宅の確保と増加』を求める署名活動が始まっています。
この活動は千葉の
『ナチュラルドッグスタイル』が行っているものです。
【 趣 旨 】
私達は、災害時における愛玩動物とその飼養管理者(飼い主家族)の双方における、精神的安定を維持するための条例制定を目標とし、避難所及び仮設住宅での共同生活を確保することを要望します。
1.避難所について
愛玩動物同伴可能の避難所を、全避難所のうちの25パーセント確保することを要望します。
もしくは、1避難所の中に、愛玩動物同伴可能のエリアを25パーセント確保することを要望します。
2.仮設住宅について
愛玩動物同伴入居可能の仮設住宅を、全仮設住宅のうち、25パーセント確保することを要望します。
3.災害時の愛玩動物への給餌・給水災害時、愛玩動物に対して最低限の給餌・給水をすることを要望します。
4.災害時の愛玩動物の健康維持について
A.飼い主家族からの要望があった場合、獣医師へ協力を要請することを要望します。
B.災害によって飼い主が分からない愛玩動物については、保護施設にて一時預かり及び、必要により健康診断・治療等の措置を取り、その愛玩動物の写真を印刷物やホームページにて掲載し、預かりを公示することを要望します。
署名用紙ダウンロード
この団体は新潟での震災でも署名運動と募金活動を行っています。署名は4月末まで行われ環境省へ提出される予定になっています。
すでに獣医師や動物愛護団体を中心とした支援活動が行われています。こういう活動はニュースのメインではないため余程興味のある人以外あまり知られない事実だと思われます。
この大分でも署名活動が行われています。
我が家も猫を飼っていますから他人事ではありません。共存ということと共に「ペット被災の準備」について考えてみませんか。
より大きな地図で 【東北太平洋沖地震 迷子ペット探しマップ】 を表示
Googleマップではこのような情報の提供も行われています。